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いびきをかく・昼間に眠い

睡眠時無呼吸症候群(SAS)って?

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、寝ている間に何らかの理由により何度も呼吸が止まったり(無呼吸)、気道の空気の流れが悪くなったりする(低呼吸)病気です。 本人は眠ったつもりでも、実は良好な睡眠が取れていないため、日中に眠くなったり、集中力が低下したり疲れやすくなったりという症状が出てきます。 2003年に報道された新幹線運転士の睡眠時無呼吸症候群の事件をきっかけに我が国でも注目を集めています。 睡眠時無呼吸症候群があると、睡眠中の無呼吸のために、交感神経興奮、また組織の低酸素や低酸素ストレスなどによって、高血圧、糖尿病、高脂血症、不整脈などの合併症を発症しやすくなると考えられています。 特に睡眠時無呼吸症候群には肥満者が多く、高血圧、糖尿病、高脂血症などの合併症と合わせ、メタボリックシンドロームとなりやすいとされます。 逆に、メタボリックシンドロームの人では肥満によって気道が塞がれやすくなるため睡眠時無呼吸症候群になる危険性が高まります。 睡眠時無呼吸症候群の60~70%には肥満がありますが、顎が小さい、扁桃が肥大している、鼻閉(鼻づまり)があるなどにより、痩せていても起こりえます。

症状

SASでよく見られる具体的な症状としては、次のようなものがあります。 何か思い当たる項目はありませんか?

・大きないびき

睡眠時無呼吸症候群にはいびきを伴うことがよくあります。特に、止まっていた呼吸が再開するときに大きないびきをかくことがあります。いつもいびきをかいている場合には注意が必要です。

・朝の頭痛

・朝起きた時の口渇感

・昼間に眠たくなる・熟睡感がない

睡眠時無呼吸症候群の方は、睡眠をとっているつもりでも脳は十分に眠れていません。日中ボーっとしたり、うとうとしやすくなったりします。

・集中力の低下

脳と体が十分に睡眠を取れていないため、日中の作業効率が低下したり、集中力がなくなったりします。

・夜間のトイレ回数の増加

・寝汗

・インポテンツ

ED(Erectile Dysfunction:勃起不全)もまたSASと関連があります。 睡眠中の覚醒反応(何度も目が覚めたり、目は覚めなくても脳が起きている状態)や、レム睡眠の不足によってEDが出現すると言われています。 睡眠中の大きないびきや無呼吸を指摘されたり、自覚症状がある場合には受診をするようにしましょう。睡眠中のことはご自身ではわからない場合も多いので、可能であればご家族やベッドパートナーと一緒に受診されるのも良いでしょう。

問診後の検査は、大きく分けて2種類あります。始めに、睡眠中の呼吸の状態を簡易的に判断する簡易検査を行います。 その結果、睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は睡眠状態と呼吸状態を併せて総合的に判定する終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)検査を行うために専門施設へ紹介します。

簡易検査

血液中の酸素状態と脈拍数、呼吸の状態などを測定する機器を自宅に持ち帰って検査していただきます。 装着は非常に簡単です。 検査結果はAHI(無呼吸亭呼吸指数)という数値で表され、 一晩の睡眠を通して1時間あたりの無呼吸や低呼吸(呼吸が浅くなる状態)の頻度をもとに診断していきます。 AHIが40以上で眠気などSASの症状が明らかな場合、CPAP(シーパップ)療法の対象となります。AHIが40未満であれば、さらに精密検査(PSG検査)が必要です。

睡眠中の呼吸状態について判定する検査です。 ご自宅で検査を行います。 痛みを伴うものではありません。 簡易検査の後さらに詳しい検査が必要な場合、PSG検査を行うこともあります。

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