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あなたの血管は硬くなっていませんか?

血管の変化は、臓器障害のはじまり

 

虚血性心疾患や脳出血などの臓器障害は、全死因の約3割を占めており、その原因は血管障害です。大切な臓器を守るためには、血圧や血液だけではなく、定期的に血管をチェックすることが重要です。

動脈硬化の程度を測定する検査としては、ABI/PWV検査と頸動脈エコー検査があります。

ABI・PWV検査とは?

ABI検査とPWV検査は、手と足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べることで、動脈硬化の程度を数値として表したものです。この検査を行うことにより動脈硬化(血管の老化など)の度合や早期血管障害を検出することができます。

ABI・PWV検査はどのように行うのか?

ベッドの上で仰向けになり、両側の腕と足首に、血圧計の帯(カフ)、心電図の電極、心音マイクを装着します。
ABIとPWVを同時に測定し、その結果をコンピューターによって数値化します。
所要時間は5分程度です。

PWV検査で何がわかるのか?

PWV検査(脈波伝播速度)は、心臓の拍動(脈波)が動脈を通じて手や足にまで届く速度のことです。
動脈壁が厚くなったり、硬くなったりすると、動脈壁の弾力性がなくなり、脈波が伝わる速度が速くなります。

baPWV検査(脈波伝播度)

しなやかな血管は第2の心臓としての役割を果たしています。baPWV値が高い(脈波伝播速度が速い)ほど、血管や臓器への負担が増すため、心血管病へのリスクは大きくなります。

腕と足の4箇所のセンサー間の距離と脈波の到達所要時間を計測し、計算式(両センサーの距離÷脈波の到達所要時間)にあてはめて得られた数値が高いほど動脈硬化が進行していることを意味します。

ABI検査で何がわかるのか?

ABI検査(足関節上腕血圧比)は足首と上腕の血圧を測定し、その比率(足首収縮期血圧÷上腕収縮期血圧)を計算したものです。

下肢閉塞性動脈硬化症(PAD)スクリーニングのスタンダード指標であるABIは独立した予後予測マーカーです。アテローム性動脈硬化により、下肢の血流が悪くなることが原因で、足関節の血圧が上腕に比べ低下します。

下肢の動脈の内膜にコレステロールを主成分とする脂質が沈着して内膜が厚くなり、粥状硬化ができて血管の内腔が狭くなる、下肢閉塞性動脈硬化症(PAD)の進行程 度、血管の狭窄や閉塞などが推定できます。

ABI測定の原理

下肢閉塞性動脈硬化症(下肢PAD)とは

昔は「閉塞性動脈硬化症(ASO)」と呼ばれていました。

加齢や高血圧症、糖尿病、喫煙、脂質異常症などの動脈硬化の危険因子が複数ある場合には、この疾患の危険が高くなります。

間欠性跛行 【歩行時におしりや太ももの外側が痛くなる、足が重くなる、足が痛くなる、しかし休憩すると症状が改善する】 という典型的な症状があれば疑います。足指の色が悪い、足が冷たい、足がしびれるなどの症状がある場合にも、この疾患を疑いますが、大事なのは全く症状がなくとも既にこの疾患が潜んでいる場合があるという事です。

この下肢閉塞性動脈硬化症が大事なのは、この病気があるという事は、既に全身の動脈硬化が進行している事を意味していて、放置しておくと脳梗塞や心筋梗塞といった大きな病気を発症する危険がとても高い事です。また、死亡率もとても高く、悪性腫瘍よりも生命予後が悪いとされています。また、下肢自体も血流が悪くなると場合によっては下肢を切断せざるを得ない状態になります。

早期発見し適切な治療をする事が重要で、2007年には欧州14カ国に日本、アジア諸国を含めた16の学会によりTASC IIというガイドラインが発表されており、70歳以上の高齢者や、50~ 70歳であっても、喫煙歴や糖尿病がある場合、また、間欠性跛行のような足の症状がある場合にはABI検査を行う事を推奨しています。

頸動脈エコー検査とは

首の動脈の状態(動脈硬化、血栓など)を超音波(エコー)で調べる検査です.
生活習慣病(高血圧症・高脂血症・糖尿病)と動脈硬化は密接に関係しており生活習慣病が増えている現代ではこのような検査で動脈硬化の程度を確認することで血栓による脳卒中の予防に有効です.
【健康診断でも行われています】
頚動脈エコー検査は特殊な検査ではなく、最近では健康診断として幅広く行われています.健康診断で実施可能な程度の簡単な検査です.
検査前の準備も必要なく,検査時間も10分程度で痛みもありません。

簡便なエコー頚動脈検査をお勧めします

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